空論上の砂、楼閣上の机。

The Castle of Indolence

読書録:『「若者」をやめて、「大人」を始める』

この前図書館でふと運命的に見かけた本で、精神科医の熊代亨氏が執筆されたということで借りてみたのですが、非常に良い本でした。「本質情報」ってこのことを言うんだな……と感心しながら読んでいました。

若いうちから仕事や勉強ができること自体は望ましいことです。ですが、「仕事のできる私」や「勉強ができる俺」だけをアイデンティティにしている若者は、それらが不調になり、評判が下がってしまうと、自分自身のすべてが否定されたように感じてしまいます。アイデンティティの構成要素が少ない若者はその少ない構成要素に駄目出しを食らってしまうと脆く、自分自身が完全否定されたに等しい精神的ダメージを受けることになります。
実際のところ、仕事や勉強だけをアイデンティティにしている若者は、たとえそれらが好調でも自惚れてはいられません。心のどこかで、学業や仕事を否定されたら自分の依って立つものが完全否定されてしまうとわかっているので、不安に鞭打たれながら勉強や仕事を続けることになります。調子が良くても不安に駆られて、調子が悪くなれば精神的ダメージを受けてしまう境遇は、決して生きやすいものではありません。

こういう人はツイッターにめっちゃいますよね。