空論上の砂、楼閣上の机。

The Castle of Indolence

20歳までは生きてやる

中学生の頃は男も女も好きだのとほざいていた。ホモじゃなくてバイだ、なんてくだらない訂正モドキも馬鹿の一つ覚えのようにしてきた。でも最近は全く男に興味が持てなくなって、ついにはもう女にも好意を抱くことができなくなった。大して自分が好きでもない僕は、いったい誰のことが好きだったんだっけ? 誰のことを憎んでいたんだっけ? 誰のことを疎ましく思っていたんだっけ? 誰のことを愛していたんだっけ? もう全部遠い砂漠に置いてきたような感じで、全く現実感の持てないハナモゲラにしか聞こえなくなってしまった。

好きなこの子やあの子のために減らし続けた脂肪と増やし続けた筋肉は、もう何か意味を成すんだったっけ? 自分の好きな髪型にするために坊主から伸ばし続けていた髪の毛は、今やもう何のためにあるんだっけ? 将来出来るかもしれない家庭を養うために勉強し続けている自分は今何でこんなに稼ぐために努力しているんだっけ?

全部、何もかも虚しい大海に溶け込んで、息ができないままゆっくりと肺が融かされていくような感じがする。生きる意味をどう創造すればいいのか、中学入試にも大学入試にも出ないから分からないままで17歳まで辿り着いてしまった。

恩義に報いるために、20歳まで生きることにする。なにせ、枯れ失せるよりも燃え尽きる方が良いのだから。