空論上の砂、楼閣上の机。

The Castle of Indolence

紋切り型公式主義の敗北:譲歩の as 編

As bizarre as such tales may strike those who first hear them, they typically also sound somehow plausible.

という英文を見つけて「ちゃんと気をつけないと誤訳しそうなタイプだな」と思いググってみると、案の定質問されていた(asの用法 文法解釈お願いします。 -As bizarre as such tales may str- TOEFL・TOEIC・英語検定 | 教えて!goo)。ベストアンサーはこちら:

このas~asは同程度を示すものではなく、譲歩節を導くものです。本来は bizarre as such tales~ ですがアメリカ人はas 形容詞・副詞・名詞as s vを使うことがありますが違いはありません。書き換えるなら

Although such tales may strike those who first hear them bizarre~ となります。

bizarreはstrike O CのCになっています。strikeはSVOCでOをCの状態にすると言う意味があります。

ベストアンサーによると、どうやら those who first hear them は bizarre な状態になっているようだ......? しかし、後ろの they が such tales である(they sound plausible からわかる)ことを考えると、どう考えてもおかしい。そして、もう一箇所致命的に間違っている部分があるのだが、そこはネタバレになるのでまだ控えておこう。

ベストアンサーではないほうは次の通り。

このas .. as は逆接(=though)の接続詞です。 補語を文頭にもってくる倒置が特徴で Though he was poor, he managed to lead a decent life. =As poor as he was, he mangaed to lead a decent life. という関係が成り立ちます。 受験参考書ではPoor as he was, he managed to ...と 文頭のasを省いた形で紹介するものが多いですが、 アメリカ英語ではasのついたものが多いです。

お示しの文は Though such tales may strike those who first hear them as bizarre, ... と書き換えられます。 意味は次の通り: この種の話は、はじめて聞く人には変な話にきこえるけれど、どの話を聞いても、何となくありそうな気がしてくるものだ。

なんとなく合ってそう......が、Though such tales may strike those who first hear them as bizarre の as ってどこから来たんだろうか?

さて、もっと検索してみると、この文章について議論されていたスレッドを発見した(だれかこれ翻訳できる強者いる?? part 2)。せっかくなので見てみよう。

317 :名無しさん@英語勉強中:2007/08/07(火) 23:29:06

As bizarre as such tales may strike those who first hear them, they typically also sound somehow plausible.

これ訳せる方います? 構文がはっきり言ってワケ分からんです。

から始まっている。

320 :名無しさん@英語勉強中:2007/08/08(水) 00:53:55

>>317

初めて耳にする人々を強く印象づけるほど奇怪であるにもかかわらず、その手の話は例によってどこかまことしやかでもある。

じゃ、ないでしょうか?ちがうか?

「人々を印象付ける」というのは日本語として変だし、訳文全体も日本語として少し不安定な感じがする。

322 :名無しさん@英語勉強中:2007/08/08(水) 01:21:52 >>317

訳は簡単。

「こんな話が初めて聞く人の心を掴むことがあるのと同様に奇妙なのは、それがまた通常どこかもっともらしく聞こえてしまうことだ。」

文法的にはどう説明つくのかねぇ。 いずれにせよ、as asが文頭に来る典型的な形の一つ。

誤訳。そもそも「それがまた通常どこかもっともらしく聞こえてしまうこと」が奇妙であるとはどこにも書いてない。

328 :317:2007/08/08(水) 23:07:02

>>320>>322

レスありがとうございます!

これはbeing省略の分詞構文とかなのでしょうか…。 それとも文頭のit isの省略とかかな。むむぅ。

どうでもいいけど being 省略とか教えるのもうやめたほうがいいと思う。この前読んだ京大英語の本でもずっと being 省略ばっかり言っていたが、そう考えるメリットが分からない。

329 :名無しさん@英語勉強中:2007/08/09(木) 00:32:08

>>317 As 形容詞 as + 主語~動詞、、で始まる文は、その後につながる事柄に対して、 "何々であるにもかかわらず"的な意味を表すときに使われます。説明が下手で申し訳ないw。
例 : As good as Michael Jordan was at basketball, he was only OK as a baseball player.
マイケルジョーダンはどんなにバスケットボールが上手くても(バスケがすごく上手いにもかかわらず)、野球選手としては平凡だった。
320の訳が正解で、322の訳はちょっと違います。

これも最初に紹介した路線で考えている。

330 :317:2007/08/09(木) 00:42:54
>>329さん、有難うございます! そんな文があるんですね。でも Young as he is, he is prudent.「彼は若いのにもかかわらず、慎重だ」 なんていう文もありますしね。これらのasは、なんか繋がりがあるのかも知れませんね。


331 :名無しさん@英語勉強中:2007/08/09(木) 00:47:09
付け足すと、例のようにas__asで始まる文は、Althoughに書き換えても同じような意味になりますが(Although Mike Jordan was great at basketball,...),as__asの方が、その形容詞(又は副詞の場合もある)で表わされる事が強調されます。"本当にバスケが上手いけど"みたいな、、、連投/説明下手スマソ。


332 :名無しさん@英語勉強中:2007/08/09(木) 00:52:22
>>330 冒頭のYoung as he isはおっしゃるとおり、As young as he isの最初のAsが省略されたものです。


333 :322:2007/08/09(木) 01:23:02
>>329,331,332
それだとbizarreが後ろのasの節に収まらないのがおかしい。
元が倒置構文なんだから。

そうそこ!!!

334 :322:2007/08/09(木) 01:37:03
もうちょっと説明しとこうか。
(As)young as he is はAlthough he is young,です。
such tales may strike those who first hear themのどこかにbizarreが入る余地がありますか?


とはいえ、私もこの構文が文法的にどう説明つくのか昔から謎です。

そうそこ!!!(2回目)

335 :名無しさん@英語勉強中:2007/08/09(木) 02:49:14
Such tales may strike those who first hear them as bizarre. ということです。
Strike 誰々as 形容詞 は、誰々に(形容詞)という印象を与える、っていうこと。
例 : That sentence struck me as odd. わたしにはその文は変だと思えた。
このasは時々省略される事があるので、原文のようになったんですね。

残念ながら、この as は省略されない。が、それ以外は完璧に核心をついている。

どういうことか。335が言うように、もとは S strike O as C の形なのだ。当然 C の部分には形容詞も入る。しかし、これを譲歩させるとき、As C as S strike O となってしまう。すると、(As) adj. as S V の形と見分けがつかなくなるのだ! これが紋切り型公式主義がつまづくポイントだったというわけであって、この事実をもっとハッキリと言うならば、この文章で文頭の as を省略することはできない

実際、最初の質問サイトで、ベストアンサーではないが訳文がだいたい合っていた方がいらっしゃったが、多分 as ... as S V を省略せずに書いたものと判断して、ただそれだと辻褄が合わないから無理やり strike ... as をくっつけといた、というのは邪推に過ぎるだろうか。

というわけで「そういった話を初めて聞くと奇妙に思われるかもしれないが、概してどことなくもっともらしくも聞こえるのだ。」とでもするのが正しいだろう。

ちなみに、慶応理工の問題だと書いてあったので調べてみたら、たしかに慶応理工の2003年第2問だった。慶応英語の出題形式もあまり知らなかったのだが、当該箇所は全く問いに付されておらず、しかも選択肢形式だった。というわけで、この部分はテキトーに読んでも正解できる問題だった。よかったよかった。