空論上の砂、楼閣上の机。

The Castle of Indolence

【読書録】数理物理と数理情報の基礎

数理物理と数理情報の基礎 (大学数学 スポットライト・シリーズ)

数理物理と数理情報の基礎 (大学数学 スポットライト・シリーズ)

ひどかった。大して面白いこと書いてないのに誤植だらけで、しかもそれぞれの話題が全部色々な本の下位互換になってるからどうしようもなかった。絶対にオススメできない。小学生ぐらいが書いた本ならまだ許せたけど、中学生とかでさえ、こういう記事書いてきたら一時間ぐらい説教したいぐらい酷い。単純なTeX打ちの誤植どころではなく、極座標の運動方程式ミスったり、公式集と題しておいてオイラーラグランジュの方程式を書き間違えたり、致命的なミスだらけで本当にありえない。というか誤植がないページがある方が稀。小木曽代数曲線みたいに「誤植がdense」とか言われるものの内容が良いからOKみたいなのじゃなくて、内容が薄っぺらいくせに読み物の体を成していないから擁護しようがない。

一時期前に数学のかんどころシリーズの『圏論入門』が話題になって、結局HPから存在を抹消された事実上の焚書が起きたわけだけど、この本は残念ながら炎上度が低かった。物理や数学を全く知らない情報系の人がデザインに魅せられて教科書としてしまう恐れが非常に高いから、害悪度としてはリーマン予想QEDよりタチが悪いと思う。本当に恐ろしい。名著と呼ばれるものは必ずしも最善とは限らないけど、こういう事態が起きにくいか、起きても対処可能なレベルで先人たちがいるのは強いなぁと改めて実感した。